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ある経営者が語った人材価値と「ロマン・意思」を持つ重要性

キャリア 2019.05.07

今回は、あるIT企業の経営者の話を聞く機会がありました。

勉強になることばかりでしたので、その話を中心に記事にしました。

「『市場価値を上げること』は『給料を上げること』と同じ」

この経営者が先日、「市場価値を上げるにはどうしたらいいか?」と尋ねられ、上のタイトルを思ったそうです。

これってまさにこの通りですよね。

「市場価値」という言葉を使うと小難しくなって概念的な話に感じられますが、「市場価値を上げる」=「給料を上げる」だと考えると、しっくりきて理解しやすくなりませんか?

「市場価値を上げるためには?」と漠然と考えるのではなくて、
「給料上げるためにはどうしたらいいか?」

「そのためにはどうしたらいい?」
「何が足りていないのか?」
「どうしたら評価されるのか?」
と具体的に落とし込んでいくことができ、考えやすくなりませんか?

恐らく自分の身に引き付けられるから、考えやすくなるんじゃないかなと思っています。

立派らしく聞こえる文句や美しく見える字句ほど伝わらないものはないと改めて実感します。難しい言葉や概念的な言葉を普段から使わないようにと気を付けていましたが、何かを考える段階でそうした言葉を使わない方がいいですね。

経営者から見た4つの人材価値

上の話の続きです。では、どうしたら給料が上がるのか(=市場価値が上がるのか)

それは評価される人材になるしかありません。そして、人材の価値を決める4つの条件について説明していました。

1、経営視座人材
2、人望もしくは専門性がある
3、何でも屋
4、真面目な勤め人
の4つです。

1の「経営視座人材」については経営者の視点を持っている人ってことですね。「経営者になりたい、もしくは起業したいなら、その話を経営者に伝えなさい。経営者と話し合って、裁量を少しずつもらって小さくトライしていくのがいい」とアドバイスしていました。

2の「人望と専門性」についてですが‥‥、
「人望は今ないなら、無い。諦めろ。無いなら専門性を磨け」
とのことでした。そんな
私は人望がないので専門性を磨くことにしました。

3の「何でも屋」については「これ以上にはなれないが首にはならない」

4の「真面目な勤め人」については「ぜいたくはできないが、飯は食える」
とのことでした。 

君にロマン・夢はあるか?

「どうしたら市場価値を上げられますか?」
「ベンチャーへの転職をどう思いますか?」
「どうしたら……etc

こうした質問をぶつけられる度に、この経営者は
「どうしてそんな質問をしてくるのか。自分の人生だから自分で決めろよ」と常々思っていたそうです。

そして「この人たちには夢・ロマンがないんだ」とふと気づいたそうです。
「人生においてあなたの意志が大切で、不安への安心材料を欲しいがために他人に聞いている場合ではない」とも話していました。

 

少し自分なりの意見を補足します。ある調査では、約8割もの求職者が将来のキャリアに不安を抱えているということが報告されています。
20代なら、会社や業界の将来性が分からない、今の仕事が合っているのか分からない
40代なら、スキルや技術が通用しないのでは、新しい技術や時代の流れについていけるのか
など、それぞれ悩みを持っています。

現代は「VUCA(ブーカ)」(VVolatility不安定、UUncertainty不確実、CComplexity複雑、AAmbiguity曖昧)と言われています。まさにこの通りで、将来は全く見通すことができず、不安が大きいと思います。私もそうです。

この経営者が言うように夢やロマン、もしくは意思を持つことは重要です。そうではないと前に進むことはできません。
しかし、そこに行くため、到達するための正解はありません。

先に述べた通りは、先が見通せない時代になりました。現代ビジネスシーンでは、すぐに変動し、継続的な成功を収められるかは不透明です。成功への道筋は複雑で、曖昧でもあります。

これはビジネスシーンだけでなく個人にもあてはまるでしょう。論理的に合理的に計画を立てたとしても、その間に変化してしまうかもしれません。そうしたことから、個人のキャリアにおいても試行錯誤を繰り返しながら、目的地や目標に到達するという形しかありえないと考えています。

失敗することも、もしかしたらあるかもしれません。それでも勇気を出して行動したことはきっと財産になるはずです。また、夢やロマン、意思の答えは、自分の中にしかありません。他人の話は参考になりますが、あくまで例であって、それをそっくりそのまま真似することは危険です。

私はこの経営者から話を聞いてはっとしました。他人からいくらキャリアや働き方について聞いたところで、自分自身で考えないことにはまったく意味をなしません。自分で考えることの大切さ、を教えられた気がしました。

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