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キャリアとは?

キャリア 2019.04.22

キャリアとは?

「キャリア」という言葉を耳にする機会が最近増えました。一体どう意味なのでしょうか。
今回はこの「キャリア」という言葉について解説をしてきたいと思います。

これまでの日本では、企業に入ってしまえばそのまま年功序列で昇給し、出世していきました。組織の中でどう出世していくかが重要で、個々人が自分の能力や経験などについて深く考える必要はありませんでした。

しかし、昨今では企業にしがみついていれば安心という時代は終わりを迎えました。大企業も例外ではなく、買収や倒産など苦戦が続いています。そこで注目を浴びているのが「キャリア」という言葉です。

色々な場面で使われることが多く、なかなか分かりづらい言葉でもあります。

キャリアとは?意味や定義を解説

「キャリア」という言葉はもともと、ラテン語の「車の轍(わだち)=車輪の跡」を起源としています。そこから転じて個人の経歴、経験などの意味で用いられるようになります。

日本においては、「キャリアウーマン」「キャリア組」といった言葉が高度経済成長期以降に登場し、キャリアという言葉が普及していきました。そして現在では、経歴や職歴と言った意味にとどまらず、広く使われるようになってきました。厚生労働省では、キャリアを次のように定義しています。

「キャリア」とは、一般に「経歴」、「経験」、「発展」さらには、「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないし継続性を持った概念として捉えられる。
「職業能力」との関連で考えると、「職業能力」は「キャリア」を積んだ結果として蓄積されたものであるのに対し、「キャリア」は職業経験を通して、「職業能力」を蓄積していく過程の概念であるとも言える。
「キャリア形成」とは、このような「キャリア」の概念を前提として、個人が職業能力を作り上げていくこと、すなわち、「関連した職務経験の連鎖を通して職業能力を形成していくこと」と捉えることが適当と考えられる。
また、こうした「キャリア形成」のプロセスを、個人の側から観ると、動機、価値観、能力を自ら問いながら、職業を通して自己実現を図っていくプロセスとして考えられる。

厚生労働省は、キャリアには狭い意味と広い意味があると言っているわけです。
狭義)経歴、経験、履歴
広義)個人の人生の生き方、職業経験を通じて蓄積されたもの

つまり、「今まで何をしてきたか(仕事の経験・経歴)」「何ができるか(職業経験を通じて蓄積した能力)」という二本の軸で考えることができるということです。文部科学省でもキャリアについて定義していますが、長くなるので割愛します。気になる方はこちらから確認してみてください。

大切なのは、国としてもキャリアについてしっかり定義づけをして、キャリア教育などを通じて浸透させようとしていることです。「キャリア」というのは一部の意識高い人たちの考え方ではなく、国としても重要だと考えているわけです。

ここで皆さんは、「キャリアという言葉の意味は分かったよ。じゃあどうすればいいの?」ということを思ったのではないでしょうか?
重要なのは、 「キャリアを考えることで、組織から『自律』し、自己の『成長』が求められている」という点です。組織に頼らなくても自分の力で食べていけるように、自分自身のキャリアについて考え、その実現に向けて動いていくべきなのです。

副業の解禁や時短勤務の推進などはその一環でしょう。政府や企業としても、先行きがわからない時代になる中で、「個人への責任は持てない。キャリア考えて生き抜いていってね」という強烈なメッセージを私は感じます。

これは別に「独立しろ」とか「フリーランスになれ」、と言っているわけではありません。フリーランスの友人に話を聞くとかなり大変そうで、甘い世界ではありません。キャリアを考え、自己を成長させていくことで、市場価値を高め、どこの組織でも働くことができる。組織に依存しない働き方というのが大切な時代を迎えたということです。

キャリアを考える第一歩は「自己理解」

私自身、「キャリア」について本やセミナーで学ぶことが多く、その過程である一つの共通点に気づきました。

それは、自己理解を深めることがキャリアを考える第一歩になっているということです。

結局のところ、自分の将来を考えるにあたって過去の自分や今の自分を理解することをしなければ、空想の産物でしかなく、意味をなしません。
手を変え品を変え、色々なことが言われていますが、根底ではここが前提としてあると感じました。

キャリアでよく聞くWill、Can、Mustって何?

自己分析やキャリアを考えていく上でよく言われている、Will・Can・Mustという「3つの輪」をご存知でしょうか?

Will=やりたいこと、将来的なビジョン
Can=自分ができること(能力)
Must=会社や社会から求められていること

そして、これらの重なり合う部分が満たせると、やりがいを持って働くことができると言われています。キャリアの棚卸の際に使われるフレームワークです。

これまでの時代はこうしたフレームワークが有効でしたが、これからの時代はこのフレームワークだけだと厳しいかもしれません。それはWillとCanが重要な時代になってきたからです。

過去において個人は、組織の「MUST」とどのように折り合いをつけていくかや、それにどのように応えていくかが問われていました。そのMUSTに応えることが安定をもたらしたり、実質的には報酬・給与につながっていたのです。

 しかしいま時代は「個」に移り、個人がその組織・企業の中で、どのように利益を生み出していくのかが問われるこのときにあっては、自らの「WILL」に向かって「CAN」を拡大していくことが、欲求としても実利的なことでもあったりします。個人のCANを広げていくという活動がすなわちやりたいことができるようになるという発想です。やれることが増えればやりたいこともできるようになる、というわけです。

 それは新たにMUSTと重なり合う領域が増えることでもあり、企業や組織の要望を自らのやりたいことへと呼び寄せることにもつながります。またMUSTとCANが重なる領域が増えることでその実績が表れれば、それを企業・組織にアピールしていくことで、個人の報酬に結び付くものとなるはずです。それは、いまの自分の組織内でできることでしょうか。
(出典:キャリアビジョンづくりから始めよう(2):自分の価値観は何だったのか 関口みゆき,特定非営利活動法人 キャリアカウンセリング協会

つまり、これまでの時代は「組織の中で、どう生きていくか」が重視されてきました。しかし、そうした時代は終わりを迎えつつあり、「個」としてどう生きていくのかが重視されるようになってきた、ということです。

Will(=夢・やりたいこと)がなければ、
Can(=できること)を増やしていく

(ここにイラスト・中道に依頼)

ただ今の20代は、「やりたいこと(=夢、目標)」が明確でなく苦しんでいる人が多い印象を受けます。
私もその一人です。夢や目標が見つからないと不安ですよね。

しかし、20代のうちは無理に夢や目標を決めつける必要はないのではないかと思います。

「自分の目標、やりたいこと」が見つかっていない原因は恐らく2つに分かれると思います。
①行動量、できることが不足していて見つかっていない
②そもそもそんなものが自分の中に存在していない
色々な人と話をしていて、大抵の人は①だと思いました。あまり②の人はいないですね。
②にあてはまるのは、「働きたくない」という人ぐらいだと思います。

行動量やできることが増えれば、それだけ経験値・判断軸が自分の中に生まれてきます。
そして、Canが増えるにつれ、仕事の面白さや課題が発見することができ、自分のやりたいことが具体的に深まっていくはずです。

まずは自分のできる範囲を増やす、もしくは行動量を増やしていろんな人に会う、勉強するということを通じて、やりたいことを見つけようとするという戦略がいいのではないでしょうか。

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