topTOP インタビュー 20代の就職・転職のプロに聞いた UZUZ会長・今村邦之さん、専務・川畑翔太郎さん

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20代の就職・転職のプロに聞いた
 UZUZ会長・今村邦之さん、専務・川畑翔太郎さん

インタビュー 2019.12.23

「人生100年時代」。
転職が当たり前になり、キャリアについて考える必要性が叫ばれている。
多くの人が20代で転職を行い、キャリアについても考える時代になった。

しかし、その流れにイマイチ乗り切ることができず、転職やキャリアについて不安を覚える20代も、多いのではないだろうか?

今回、数多くの20代の就職や転職活動に携わってきた、既卒・第二新卒の特化型転職エージェント「UZUZ」の取締役会長今村邦之さん、そして、専務取締役川畑翔太郎さんに、お話をお伺いした。

プロのお二人は20代の転職やキャリアについてどのように考えているのだろう。

注目を集めている「UZUZ」の特徴や「転職」で重要な要素、キャリアについての考え方などを伺った。

経歴

今村邦之さん
1987年生まれ。株式会社UZUZ取締役会長。鹿児島出身で高校卒業後、米国アラバマ州立大学ハンツビル校にてマーケティングを専攻。大学を3年半で卒業し、大手企業には目もくれずベンチャー企業に入社。しかし連日深夜にまで及ぶ労働環境から体調を崩してしまい、9ヶ月で退職。その後、短期離職かつ既卒の経歴があると就活ではハンデになると身をもって体験。この辛い経験から第二新卒・既卒の就活をサポートしたいと思うようになり、UZUZを設立。

経歴

川畑翔太郎さん
1986年生まれ。株式会社UZUZ専務取締役。鹿児島出身で高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻し、住宅設備メーカーINAX(現:LIXIL)に入社。1年目から商品開発に携わるも、3年目に製造へ異動。毎日ロボットと作業スピードを競い合う日々を送る。高校の同級生・今村からの誘いと自身のキャリアチェンジのため、UZUZ立ち上げに参画。現在はキャリアカウンセラーだけでなく、ウズウズカレッジ運営や企業ブランディングを担当し、累計1,000名以上の就活サポートを実施。

「UZUZ」は、どんな転職エージェントなんですか?

―お二人が執筆した、「『就活ひきこもり』から脱する本」(2019年9月)。まず、簡単に本について教えてください。

今村邦之さん(以下、今村):「ひきこもり」をタイトルにしていますが、今の働き方に不安を感じている方やフリーターの方などにも届いて欲しいと思い、執筆しました。
これまで弊社が関わった方の事例をたくさんあげているので、「同じような人がいるけど、こうやって人生を変えたのか」「このまま頑張ればいいのか」など、指針のようにしてくれれば嬉しいですね。

川畑翔太郎さん(以下、川畑):就職活動は、日本特有のシステムです。そこから脱落して、ひきこもってしまう人や自信を失ってしまう人は多くいらっしゃいます。
そういう人たちに対してどういうサポートをし、どういうアドバイスができるのか、弊社がどんな思いでサービスをやっているかなども書いています。

 

―「UZUZ」は、既卒や第二新卒をターゲットにした特化型(業界や職種、年代などに特化した)転職エージェントですよね。総合型(幅広い業界や職種を網羅した)転職エージェントもあり、どちらを使えばいいか悩みどころです。どのように使い分けたらいいのでしょうか?

川畑さん:もう方向性が決まっている人は総合型を使う方がいいでしょう。
「こういう方向に進もう」「こんな働き方をしよう」などと決まっているのであれば、その条件にあった求人を出してくれるところにいけばいいだけなので、総合型がおすすめです。
一方で、「自分の適職が分からない」「どんな仕事がいいのか見当もつかない」のような状態だと求人を探せないと思うので、キャリアカウンセリングが充実している弊社のような特化型がいいのではないかと思います。

今村さん:特化型にはそれぞれ特色があり、チェックしてみるのも面白いと思います。弊社の場合では、他の転職エージェントにはないサービスがあります。それは「平均20時間のオーダーメイド型の就活サポート」「ウズウズカレッジ」という集団研修型就活サポートです。

 

―それぞれ詳しく教えてください。

今村さん:かなり非効率的かもしれませんが、一人一人の課題や希望などを丁寧にヒアリングし、オーダーメイド型の就活サポートを実施しています。
僕の原体験があり、丁寧にカウンセリングを行うことを意識しています。
1社目のベンチャー企業を退職した際、「あの上司、働かせすぎだ」といら立ちや憎悪がくすぶっていました。
そういう感情って、面接の途中で面接官に伝わってしまい、マイナスの評価につながります。
そうした気持ちが解消できていないと、次の会社に入社してからもまた同じ気持ちになるかもしれません。
この“濁り“は、かなり根深いもので、ある程度時間をかけないと改善はしません。
なので、平均20時間かけて面談をするようにしています。

 

―「ウズウズカレッジ」とはどういうものなのでしょうか?

川畑さん:研修型の講座と就業サポートを集団で受けてもらっています。インフラエンジニア、プログラマー、Webマーケターの3コースに分かれ、それぞれ研修を受けてもらい、入社前に知識をつけてもらいます。そのような学習支援に加えて、弊社で就業サポートも行います。集団型なので、協調性や学習意欲など入社後の短期離職に繋がってしまう点があれば、そこも指導して送り出すようにしています。

「20代の痛みや悩みが分かるからこそ出来ることがある」

―著書を読むと、今村さんはなかなか壮絶な過去を送られていますよね…。

今村さん:1社目のベンチャーは本当に辛かったですね。ドラッグストアに商品を並べる仕事をしていて、連日連夜働いていました。段ボールで寝ることもありましたし、深夜2時まで泣くまで説教されたこともありました。
今でも忘れないのが、どこにどの商品を陳列するかが書かれた紙を忘れてしまったことです。
どこに何を置けばいいか分からないですよね(笑)。
ファクスを送ってもらえばいいだけですが、それまで散々怒られてしごかれていたので、紙がないことに気づいた瞬間、生まれて初めて0秒で喉が乾きました。
もう日々の恐怖、怖い怖いしかありませんでした。
身体も心もボロボロになった上に、転職活動では「体力が無い」「社会性が無い」とか散々に言われて、もう無茶苦茶ですよね。そうした自分の原体験が今のサービスにいきています。

 

―川畑さんも入社して3年で退職をされています。

川畑さん:元々大手メーカーに勤めていました。1~2年目は花形の「商品開発」をし、3年目に不本意な異動で「製造」の部門に移りました。他人が行きたくないと言ったので、私が代わりに製造に異動したという理由には納得いきませんでしたね。
やっていた業務は1分以内に自分のライン作業を終わらせるというもの。ロボットと競争しているようで、毎日「何やっているんだろう」と辛かったです。
僕にとって自分の人生は一番重要なのに、会社にとっては数万分の1人でしかない。分の身は自分で守るしかないと痛感しました。転職して3年くらいは、人も会社も全く信用できなかったですね。

 

―お二人とも過去に辛い体験がある。20代の痛みが分かるからこそ、サービスにいきている?

川畑さん:いきていると思います。僕ら自身が痛みを経験したのもありますし、弊社では元既卒か元第二新卒の人を採用しているので、社員も痛みが分かっています。

自分が痛い目にあったことがあれば、同じことを他人に対してしようとはしないですよね。これはたぶん教えてできることではないと思います。
だから、転職者に共感をしながら転職活動をサポートしていくことができています。

 

―他の転職エージェントとはどういう部分で違いがあると思いますか?

今村さん:ゴール地点が違います。他の大多数の転職エージェントでは入社がゴールですが、僕たちは「その会社で本当に満足して就労しているか」がゴールです。入社後の離職率や入社後にトラブルを起こしていないかまで確認して、フォローするようにしています。

「仕事は市場ニーズで選ぶ」。今ならIT関連がお薦め?

―転職やキャリアについて伺わせてください。「3年以内に仕事を辞めるな」と言われる一方で、「合わない仕事はすぐ辞めた方がいい」という意見もあります。お二人はどう考える?

川畑さん:僕は3年くらいで転職を一度は考えた方がいいと思っています。
今後、「転職スキル」がかなり重要になってくると考えているからです。
まだしっかりと言葉になっていませんが、「転職スキル」とは、転職の進め方やエージェントの活用方法、求人の見方など、そうしたものを指しています。
「転職スキル」がないと、うまくキャリアアップできない可能性がありますし、転職への心理的ハードルを下げるためにも、20代のうちに一度は転職を経験した方がいいです。
30、40代になると家族もいるでしょうし、恐らく初体験だと転職は怖いと思います。
20代であれば背負っているものも少ないでしょうし、転職は経験しておいた方がいいと考えています。

ただし、あまりにも短期離職で、しかもネガティブな辞め方は良い転職とは言えないので、注意が必要です。精神疾患になるくらいなら転職した方がいいと思いますし、現職でしっかり結果を残してキャリアアップの転職をすることが望ましいです。

今村さん:私もほぼ同意見です。ただ、先日弊社に、有名外資に在籍中の方が面談に来ました。
入社後、すぐに地方に飛ばされ、買収した小さな会社で不本意な業務を行う日々。
入社して1年も経っていないケースですが、これは転職していいケースだと思います。
やはり、すぐに転職した方がいい人はいて、個々人ごとに判断が分かれるので、明確に期間で区切るのは難しいかもしれません。

 

―今のお話に関連して。「仕事」とはどのように選んでいけばいいのでしょうか?

川畑さん:一番は「市場ニーズ」です。やりがいはあっても、今後ニーズが無くなる可能性が高い仕事をしていても、将来的に厳しくなります。
「やりたいことを仕事にしないと駄目なんですよね?」と言う方が結構多いのですが、やりたいことは別に無くてもいいんです。やりたいことを探して、それを仕事にできればいいですが、現実はそうもいきません。本当にやりたいことは探さなくても見つかるもので、探している時点でズレています。

例えば、「音楽聞くのが好きです。音楽関連の仕事に就きたいです」という方がいるとします。それは音楽を聴くのが好きであって、音楽という商材を売る仕事をやりたいわけではないかもしれない。
サービスを提供する側と提供される側でやることは全然違いますし、そこまで考えられている人が少ないのが現状です。なので、やりたいことを探して立ち止まるくらいなら市場ニーズがある仕事を選んだ方がいいと思います。

今村さん:世にある仕事の中で、これは選ばない方がいいだろうという仕事はあると思っています。逆に言えば、特にやりたいことがないのであれば、IT関連です。
未経験採用の有無によって、世の中にどういうトレンドがあり、今後どんな業界・職種が伸びていくか透けて見えてきます。
現在なら、IT系の職種が細分化され、未経験の受け皿が膨大に増えています。
もう少し具体的にお話をすれば、「ヘルプデスク」というITに対して多少の知識が無いと業務ができない事務職が登場してきました。事務職は今後、ヘルプデスクに置き換わっていくでしょう。
事務職に限らず、ITに置き換わる流れはますます進んでいくことは間違いありません。

 

「キャリアを3年のブロック要素で考えてみる」

―最近、H型人材、T型人材…など色々とキャリアについて論じられています。お二人は今の20代はどういうキャリアを築いていくのがいいと考えているのでしょうか?

川畑さん:僕の個人的な意見ですが、3年くらいを1つの塊として、キャリアをブロック要素で考えた方がいいと思っています。
「3年で、どういう能力や実績を手に入れるのか、手に入れたのか」と3年間隔で積み重ねていくという考え方です。
3年が駄目だったとしても次の3年で取り返せばいいと思えるので、モチベーションが維持できます。
逆に30~40年を1つの塊・フェーズとして見てしまうのは危険でしょう。仕事があまりうまくいっていない場合、途中から「あと10年か…」と消化試合に入ってしまいますよね。
定年退職を政府が急に70歳にしますと言うかもしれません。
3年くらいなら急な変化にも対応できますし、「今回駄目でも次に取り返せばいいや」とキャリアに絶望する人も減ると思っています。

今村さん:20代であれば、「どこまで成果を出せるか」にこだわった方がいいと思います。
キャリアカウンセリングをしていると、マネジメントという言葉を出される方が多く、「すぐマネジメントをしていきたい」「入社後何年でマネジメントしたい」など、よく聞きます。
マネジメントという言葉に食いつきたくなる気持ちは分からなくもないですが、20代のうちはマネジメントにいくかいかないかはそんなに関係ないので、まずは目の前の仕事をガンガンやった方がいいです。そうでないと30代になった時に、社内にいる20代に遅れをとることになってしまいます。

 

―目の前の仕事の精度をできる限り高めて30代に備えようということですね。

川畑さん:確かに、結果を出すスキルは絶対につけた方がいいですね。
どんな仕事にも目標やゴールはあるはずなので、まずはしっかりと結果を出しましょう。
そして、その結果を出すために何をやったのか、具体的に話すことが大切です。
つまり、「再現性があるので他の会社でも、応用できる」ことがアピールできれば、書類や面接も通過しやすくなります。

 

―確かにそうですね。今日お話ししていて、転職エージェントの方とこうやってキャリアや転職について話すのはかなり重要だと思いました。

川畑さん:そう思っていただけるのは嬉しいですね。個人的には、転職エージェントの介在価値は2つあると思っています。
1つは社会的な適材適所を実現させる、もう一つは格好良く言えば、人間変革です。
1つ目の社会的な適材適所は、今の日本だと社会的な適材適所がまだまだ実現できていないと感じています。大学と社会が完全に断絶してしまっていて、学んできたことを生かせず、どうみても人員がだぶついている業種や業界がある。それを変えていきたい。
2つ目の人間変革ですが、マインド面や行動面のマイナスな部分を変えることで、会社で失敗する可能性は限りなく低くなります。
この2点は人間だからこそできることだと思いますし、僕は転職エージェントの価値だと思っています。

 

―最後に、20代にアドバイスをいただけますか?

今村さん:自分より少し先に進んでいそうな同級生の友達と話をしてみるのが一番いいと思います。いい刺激を受けられると思います。
友人から、「今こんなことをやっている」「こんなことを意識して仕事をしている」と聞けば、きっと真似出来る部分をたくさん発見できるはずです。

川畑さん:ネットでの情報収集をしすぎないことですね。
してはいけないわけではないですが、情報収集のし過ぎは非常によくない。
ネットで口コミを見ることが多いと思いますが、ネガティブな事ばかり書いていますよね。行動を妨げるような行動はしない方がいいと思っています。
何やっても失敗しそう、リスクがありそうなどと考え、立ち止まってしまうので、もういっそのこと遮断してしまった方がいいと思います。とにかく動くべきです。
それがキャリアカウンセラーに相談でもいいですし、目をつぶっていくつかの企業を受けるでもいい、友人に会いに行くでもいいと思います。情報収集して満足するのでなく、行動をしていくことが大切だと思います。

 

―ありがとうございました。非常に勉強になりました。


 

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