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ネガティブな転職理由はポジティブに読み替えよう!面接時の回答例文11個を解説

面接対策 2019.09.25

転職活動のときには、履歴書を作成するときや面接時に「転職理由をどう伝えるか」、悩んでしまいますよね。

転職理由には、「やりがいがない」「将来性が感じられない」「給与が低い」といった、ネガティブな転職理由を、ついつい並べてしまいがち。

ですが、ネガティブな本音を並べただけでは、多くの場合、面接官にはマイナスに評価されてしまいます。

それではどうすれば良いのでしょうか?面接や履歴書作成時に役立つ転職理由を、回答例文を交えて徹底解説します!

なおこの記事は、国家資格「キャリアコンサルタント」の資格を持ち、実務経験もある専門家に監修をしていただいています。

ネガティブな転職理由はポジティブに読み替えよう

あなたが転職したいと思った理由自体は、ネガティブなものであっても問題ありません。「休みが少ないから」「給与が低いから」「仕事がつまらないから」などと、本音ベースで考えて良いのです。

むしろ、「社会に貢献したい」「世界を平和にしたい」といったキレイな理由を無理に当てつけるよりも、あなたの正直な欲求に従った方が、転職活動の原動力になりますし、選考時にも説得力が出るもの。

ですが、注意してください。転職理由を人に伝える場合は、話が別です。

履歴書や面接などでの選考シーンでは、ただ単純に、あなたの本音をそのまま伝えればいいというわけではありません。相手に共感してもらえるように、ポジティブな理由に読み替える必要があります。

なぜネガティブな転職理由はだめなのか

ネガティブ

転職理由や志望動機を誰かに伝える際に、なぜネガティブな理由を挙げてはいけないのでしょうか。面接時に人事が不採用にした理由とあわせて解説します。

あら捜しをする癖がついていそうに思われる

転職理由にネガティブなことばかり言う場合、会社の良いところではなく、悪いところばかりを探して不満を言う癖がついているのでは、と思われてしまいます。仕事をする上で、どうしても不満やストレスは発生するもの。あら捜しをして愚痴を漏らすのではなく、前向きに課題を解決してくれる人材を企業は求めているのです。

せっかくの面接なのだから、自分の持っている技術や知識、意欲などをアピールしたり、成長したいという前向きな意欲を伝えればいいのに、前に勤務していた会社の悪いところを延々と並べ立てる。どんな会社にでも不満を持つ人と判断し、不採用にするケースが多い。(IT・通信系企業)

引用元:人事が不採用ボタンを押す「面接NG回答ランキング」|【Tech総研】

人間関係がうまく構築できないと思われる

ネガティブな転職理由をそのまま伝えると、どうしても会社の愚痴や悪口になってしまいがちです。そして、愚痴や悪口が多い人は、どうしても周囲をげんなりさせてしまいます。チームで仕事をすることが求められる企業では、ネガティブな人材は一般的には歓迎されないでしょう。

自信過剰もさることながら、前職の悪口を言い続けるその様子はあまり気持ちよくなかった。スキルだけでなく、ヒューマンスキルも大きな採用基準。(サービス系企業)

引用元:人事が不採用ボタンを押す「面接NG回答ランキング」|【Tech総研】

すぐ辞めるのではと思われる

ネガティブな理由で転職する人は、「またネガティブな出来事があったら、すぐに転職してしまうのでは……」という印象をどうしても選考担当者に抱かせてしまいます。人事としては転職者にはできるだけ長く働いてもらい、採用にかけたコストを回収したいと思うものです。すぐ辞めそうな人材を避けようとしたときに、転職理由がネガティブな人材は早々に採用候補から除外されてしまうことでしょう。

“当社でも希望通りの仕事がいつもできるとは限らない。不満があれば、うちもすぐ辞めるかと不安を感じ、不採用に。(メーカー系企業)”

 

面接官はどうして転職理由を尋ねるのか?

なぜ面接官は転職理由を尋ねるのか、下記3つが該当します。

① 候補者の価値観を知り、それが自社に合っているか判断する。
② どのように問題解決したか、候補者の姿勢を見る。
③ 入社後すぐに辞めないか、ストレス耐性等も判断する。

ネガティブな転職理由をそのまま面接官に伝えてしまうと、問題にどのように取り組んだかが伝わらりづらく、入社後すぐ辞めるのではないか?との疑念を持たれてしまう可能性があります。

具体的にどのように伝えればいいのか、実際の例文から見ていきましょう。

 

よくあるネガティブな転職理由11個と回答例文

では、書類選考時や面接時には、どのようにネガティブな転職理由をポジティブな理由に変換すれば良いのでしょうか? よくあるネガティブな転職理由と、ポジティブに読み替えた場合の回答例を紹介します。

エン・ジャパンは2019年に、転職理由の本音と建前の調査を行いました。この調査結果から、面接時に企業に伝えた転職理由と、本当の転職理由に差が大きかった順に転職理由を並べると、以下のようになりました。

  • 上司と合わない(40ポイント差)
  • 評価に納得できない (39ポイント差)
  • 職場の人間関係が合わない (37ポイント差)
  • 報酬を上げたい(32ポイント差)
  • 会社のビジョンや方向性に疑問を感じる(12ポイント差)
  • 会社の将来に不安を感じる(9ポイント差)
  • 転勤・異動を言われた(8ポイント差)
  • 仕事の進め方が合わない(8ポイント差)
  • 社内にやりたい仕事がない(6ポイント差)
  • 体力的に負担を感じることが多くなった(6ポイント差)

引用元:転職理由の「本音と建前」ランキング、それぞれ1位だったのは……? – ITmedia ビジネスオンライン

つまり、これらの転職理由が、本当は思っているけれど伝えづらい、ネガティブな転職理由であると考えることができます。そして、これらをポジティブな転職理由に変換できれば、悩まず正直に転職理由を説明できるはずです。

では、これらの転職理由をポジティブに読み替えていきましょう!

「上司と合わない」

よくあるネガティブな転職理由ですが、面接では口にしない方がベターです。どんな上司に対しても反発するような悪い印象を与え、好感度が低くなりがちです。極端なパワハラやセクハラ、メンタル不調者が多数出ている…等の場合を除いて、転職理由に挙げるのは辞めておきましょう。

ポジティブな読み替えとしては、社風や職場の雰囲気など、個人ではなく組織とのミスマッチをアピールすると良いでしょう。

回答例

  • 「より自己裁量が重視される職場で働きたい」
  • 「年次に関係なく議論できる風通しの良い職場で働きたい」

「評価に納得できない」

基本的に「成果が正当に評価される職場を求めていること」を伝えればOKですが、若干注意が必要です。伝え方や内容によっては、「あなた自身の成果が足りないのでは」という印象を相手に与えかねないからです。

また、仮に成果は十分でも、それはあなた以外の人も含めた、チームとして挙げた成果であることがほとんど。自分ひとりだけの手柄のように語る人には、良い印象は抱きづらいでしょう。

誰が見ても納得できる成果をあげているのに正当に評価されていない、というエビデンスがなければ、この理由については面接時には語らないことも、ひとつの戦略となるかもしれません。

回答例

  • 「成果に応じインセンティブが支払われるといった、本人の努力と結果を評価するような御社の仕組みに魅力を感じている。営業スキルを磨き、売上げという形で会社に貢献できるようにしていきたい」

「職場の人間関係が合わない」

職場の人間関係が合わない場合、「上司と合わない」と同じく、転職理由に挙げない方がベターです。

もし仮に転職理由にするとしても、自身の性格と職場の雰囲気におけるミスマッチの問題だと伝えましょう。

ここで注意が必要なのは、転職先の社風にミスマッチがないことです。例えば「みんなで和気あいあいと仕事したい」という転職理由を語ったとして、実際その会社が個人での行動や意思決定を重視していたとしたら、選考の通過は難しいかもしれません。

部署によって社風や人間関係は異なるのですべて調査しきるのは難しいですが、事前にできる限りリサーチをしておくことをオススメします。

回答例

  • 「現職は個人プレイが多く、チームで目標を達成していく社風ではなかった。チームの一員として、チームビルディングに寄与できるような社風で働きたい」

「報酬を上げたい」

多くの方が転職を考える理由に、給与への不満があるのではないでしょうか。しかし、選考時に報酬のことばかり転職理由としてPRしてしまうと、相手に悪い印象を与えかねません。

このケースでは、重視することを「多く給与がもらえること」ではなく、「成果をあげた分だけ、正当な評価がされること」と読み替えると良いでしょう。あなたが成果をあげてくれる人材であることをアピールできます。前述の「評価に納得できない」の項も参考にしながら、転職理由を考えてみてくださいね。

回答例

  • 「仕事の成果が待遇にきちんと反映される職場で働きたい」 
  • 「○○という専門性をさらに追及したい」

「会社のビジョンや方向性に疑問を感じる」

経営陣の方針に納得がいかない場合や、社長がワンマンでついていけない場合もこれに該当するでしょう。やはり前提として、転職先の会社のビジョンや方向性とはミスマッチが起きないのか、入念に下調べをする必要があります。

また、「ワンマン」という表現は、攻撃的なので転職理由を説明する場合は避けた方が良いです。その代わりに、「風通しの良い職場で働きたい」などと説明すれば良いでしょう。

回答例

  • 「国内市場のみにフォーカスするのではなく、海外展開を積極的に仕掛けていく御社で働きたい」
  • 「会社の代表は尊敬しているが、どうしてもトップダウンになりがち。年齢や職位に限らず議論ができる風通しの良い職場で働きたい」

「会社の将来に不安を感じる」

特に斜陽産業と言われる業界で働く人は、このように思う機会も多いのではないでしょうか。この場合、今の職場のマイナスな点ではなく、転職先のプラス面にフォーカスして転職理由を説明しましょう。

回答例

  • 「成長産業で働くことで、自分自身も成長するチャンスを多く手に入れたい」

「転勤・異動を言われた」

総合職であれば、会社都合の転勤や異動はつきもの。家庭の事情などで転勤できない理由があれば、その旨を正直に伝えるのが正解です。ただ、転職先には自分の望まない転勤・異動が起きづらいことも事前に確認しておきましょう。

また、「転勤があるからやめる」だけでは、仕事に対して消極的な姿勢と捉えかねません。
転勤をきっかけに自分のキャリアビジョンを考えた際、「スキルアップしたい」「専門性を高めたい」と考えるようになった、というような前向きな理由を組み合わせることをお勧めします。

回答例

  • 「転勤を機に、自分のキャリアビジョンを再考し、○○という専門性を高めていきたいと考えた」

「仕事の進め方が合わない」

時間はかかるが丁寧な仕事が得意な人が、スピード感あふれるベンチャーに入った場合、テンポが違いすぎてうまく活躍できない場合があります。この場合、転職先の会社にマッチすることをアピールすれば良いでしょう。

回答例

  • 「変化の激しいビジネス環境だからこそ、臨機応変にスピーディに仕事をすすめる働き方がしたい」
  • 「ミスが許されない仕事だからこそ、着実に間違いない仕事がしたい」
  • 「合理性だけではなく人間関係にも配慮した仕事の進め方がしたい」 など

「社内にやりたい仕事がない」

具体的にどのような仕事がやりたいのか、その仕事が転職先ではできるのかが見えなければ、単なるわがままに聞こえてしまう転職理由です。

自己分析と企業研究をしっかり行いましょう。よくある理由として「もっと大きな仕事がしたい」「大きな金額を扱いたい」などを言われる方がいますが、どの会社でもステップアップをしてから、難易度が高く大きな仕事ができるもので、最初からそれらを転職理由にするのはリスクがあるので注意してください。

 

回答例

  • 「●●から始めて、将来的に難易度が高く~(省略)の仕事ができる土壌が御社にあると考え」
  • 「現職は業務が細分部されてしまっている。もっと業務を一貫して担当し、お客様によりよい提案ができるようにしたい」

「体力的に負担を感じることが多くなった」

これは原因を掘り下げた上での対処が必要です。大きく原因には以下4つが考えられます。

  • 長い労働時間
  • 過剰な肉体労働
  • 歳を重ねることによる衰え
  • その他健康状態の悪化

労働時間が長い場合や、過剰な肉体労働が問題の場合は、次の項を参考にしてみてください。年齢や健康状態が原因である場合は、そもそも身体に負荷をかけずに働ける転職先選びが重要となります。

回答例

  • 「将来を考えたときに、現場での業務しかない現職ではスキルアップの限界を感じた。また将来、体力的な不安も抱えることになることが分かり、転職を考えている」

「労働時間・環境が不満だった」

エン・ジャパンの調査にはありませんでしたが、リクナビNEXTの調査によると、過酷な労働時間や労働環境に不満を持ち転職する人も多いよう。また、余暇の時間を多く持ちたい人や、家庭の事情で残業ができず、早く帰らなければいけない人もいるでしょう。

このような場合も、やはり事前に労働時間や労働環境にミスマッチがないか調査する必要があります。書類選考や面接の前に、残業時間や有給消化率、休日出勤の必要性や場合によっては時短勤務ができるかなどを調査しておきましょう。具体的に、「19時までには帰りたい」等を伝える場合は、いきなり伝えるのではなく、面接官が自分に興味を持ってくれる面接の後半などに伝える方が良いでしょう。

回答例

  • 「家庭(育児)の制限はあるものの、仕事を精一杯やりたいと考えています。そのため仕事と家庭を両立できる環境を希望しています。自分の強みである効率的な業務推進力を活かして営業の方をサポートしていきたいと考えています」

転職理由を読み替える上でのポイント

ここまで、ネガティブな転職理由をポジティブに読み替えた例を紹介してきました。どのような点に注意すればいいか、おわかり頂けましたでしょうか? さて、ここで、転職理由をポジティブなものに変換する上でのポイントを確認していきましょう。

嘘はつかない

面接を通過したいがために、噓の転職理由を言う人もいますが、これはオススメしません。

多くの場合すぐに面接官に見抜かれてしまいますし、選考過程のどこかで必ずと言っていいほどボロが出ます。そもそも、嘘をついて入った会社では、気持ちよく働けませんよね。転職理由は「嘘で塗り固めるもの」ではなく、「聞き手が受け止めやすいよう編集するもの」と心得ましょう。

事前に「言うこと」と「言わないこと」を決めておく

転職理由は、すべてを洗いざらい伝える必要はありません。洗い出した転職理由から、事前に「言うこと」と「言わないこと」を振り分けておくことをお勧めします。

現状を変えようと努力したことは必ず伝える

もしあなたが経営者だったとしたら、問題を放置する社員よりも、解決しようと努力する社員の方がほしいと思いませんか? 転職を考えるネガティブな出来事があったときに、あなたがその問題を解決しようと努力したエピソードは、面接官にあなたの仕事への姿勢や取り組みを伝えることができます。

そのため、ほとんどの場合好意的に受け止められます。

「社内の雰囲気が悪く、交流会などを企画したがうまくいかなかった」「長時間労働が当たり前となっており、業務改善を提案したが○○の理由で受け入れられなかった」など、課題解決に至らなくても努力したことがあればしっかり伝えましょう。

回答内容にミスマッチがないか確認しておく

時々見受けられるのが、下調べが甘く、転職理由の回答内容と、選考を受けている企業にミスマッチが発生する場合です。例えば、「ワンマン社長が嫌だ」という理由で転職活動している人がいたとします。この人が、別のワンマン社長の会社に応募してしまう、といったケースです。

既に働いている先輩社員にインタビューしたり、口コミサイトでしっかり調査しましょう。

転職エージェントに事前に確認するなど、しっかり裏をとっておくことをオススメします。

転職理由に困ったら転職エージェントに相談しよう

ここまで、転職理由をポジティブに読み替える上でのポイントを解説してきました。自己分析と企業研究をしっかり行い、伝えるべきことと言わなくても良いことを整理すれば、それほど難しいことではありません。

とはいえ、企業やあなたの状況によっては、どう説明していいかわからない場合もあるかもしれません。その場合は転職エージェントに相談してみてください。専門のキャリアコンサルタントが、応募書類作成時にあなたの転職理由を添削してくれますし、面接の練習に付き合ってくれますよ。

「自分なりに転職理由を考えてみたけど、これで良いのかな?」
「自分の転職理由について、ちゃんとポジティブに聞こえるか、誰かの意見を聞きたい」
と思った方は、転職エージェントへ相談も考えてみてくださいね。

おわりに

多くの場合、転職を考えるきっかけは、現状の環境への不満であったりするものです。

嘘をつき、本心では思っていないことを転職理由として語るよりも、ネガティブな転職理由をポジティブに読み替える方が気持ちよく転職活動できますし、面接官にも気持ちが伝わりやすいことでしょう。

監修者によるコメント

転職理由を全て洗い出した後、志望動機、自分のキャリアビジョンと一貫性が持てるように、転職理由を作ってみましょう。そうすることで、必ずポジティブ要素が含まれる理由付けができます。そして、転職理由作成後、自分が面接官だったらという視点で、自分の転職理由を見直してみて下さい。そこで疑問に思った点は、全て分解していくことをお勧めします。例えば「大きな仕事がしたい」という表現があれば、「では自分が考える大きな仕事とはなんだろう」と考えていきます。そして、漠然とした表現を具体的な内容に落とし込んでみましょう。このような作業をすることで、更に自己分析が進み、自信を持って転職理由を説明することができるようになるでしょう。

 

  • 監修
  • 植松 晶子

プロフィール:
大学卒業後、大手旅行会社にて中国旅行の企画手配に従事。その後人材業界に転職し、パーソルテンプスタッフ(株)にて14年間勤務。派遣コーディネーターとして転職支援の他、年間約500名のキャリア相談や定着支援のカウンセリングを経験する。
現在はフリーランスにて、中小企業の採用支援コンサルタントに従事。年間約200社の採用に悩む中小企業の支援に携わっている。
また、キャリア支援は企業側と個人側の両面から支援する必要があると考えており、働く人の悩みを更に深く支援できるよう、現在ビジネスコーチングのスキル習得に励んでいる。

保有資格:
国家資格キャリアコンサルタント
第二種衛星管理士
ビジネスコーチ(2020年3月資格取得予定)

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