転職エージェントの流れと上手な使い方!転職期間と流れを4STEPで解説
転職エージェント利用のおおよその流れはつかめたが、実際にどういった行動をすべき?
応募はしたものの、どれくらいのスパンで進めるべきかがイマイチつかめていない……。
こういった悩みは転職活動において尽きることはありません。
この記事では、登録前~転職後までの流れと期間を示しつつ、その中でやるべきことを丁寧に解説します!
期間は目安ですので縛られる必要はありませんが、期間を見据えて行動したほうが、余計なストレスを抱えずに転職活動を進められます。
実際に読みながら手続きがしやすいような構成となっていますので、実際に手を動かしながらご活用ください。
なお、この記事は「キャリアコンサルタント」の国家資格を持ち、実務経験もある専門家の方に監修をしていただいております。



監修者によるコメント
転職エージェントとは、上手に付き合えば転職活動の時間と労力を大幅に削減することができます。
とはいえ、担当者は多くの求職者とやりとりして超多忙なはずです。担当者から連絡があったら、たとえ希望に合わず断る場合でも、「私に合う案件を紹介しようとしてくれてありがとう!」という気持ちで早めに簡潔な返信を心がけましょう。そうすれば、担当者もあなたの転職を心から応援しようとしてくれるものです。
目次
転職エージェントの流れは4STEP!期間と流れを解説
転職エージェント利用から入社までの期間は3ヵ月ほどが目安です。
STEP毎の期間は以下のようになります。
- 登録~面談(2週間)
- 書類作成~求人応募(1か月半~2か月)
- 面接~内定(半月)
- 内定後の手続き、退職(一か月半~2か月)
各ステップでつまずくことなく進むことは、転職活動がスムーズに進んでいるということになります。
日々の忙しさのため転職活動の時間が取れないこともあると思いますが、特に最初の登録からエージェントとの面談まではスピード感を持って進めるようにしましょう。
それが転職活動を成功に導く第一歩です。
STEP①登録~面談は2週間
登録
まず最初に転職エージェントに登録してみましょう。
……といきなり言われても、「どこのエージェントが良いのか分からない!」という方も多いと思います。
転職エージェントの選び方と、それぞれのエージェントの特徴は別の記事で解説しています。
実際に登録するために必要なものは以下の3つです。
- 職務経歴
- 転職希望時期
- 転職先に求める希望条件(勤務地、年収、職種など)
これらはオンラインで記入することになるのですが、転職エージェントにとっては、面談前にあなたのことを知る唯一のチャンスです。
書ける情報はすべて書くことはもちろんですが、できるだけ具体的な表現を使って、職務経歴を記入しておきましょう。
そうすることで、面談でさらに突っ込んだ話ができるため、自分にマッチした企業に出会える可能性がぐっと上がります。





ワンポイントアドバイス!
転職エージェントを利用する際は、複数利用することが望ましいです。
エージェントは転職のプロではありますが、実際には色々なタイプのエージェントがいます。
あなたとの相性が良いエージェントもいればそうでないエージェントもいるでしょう。
そのため、最低でも2つ以上の転職エージェントに登録して、担当アドバイザーの対応を比較できるようにしておくと良いでしょう。
あなたの能力やスキルと希望を良く理解してくれる、相性の良い担当者を見つけて、納得のいく転職活動にしていきましょう。
面談
登録ができ次第、転職エージェントから電話かメールで連絡が来ます。早速面談の日程を調整しましょう。
面談の際に必要なものは以下の通りです。
- 現在の転職活動の状況
- 転職先に求める希望条件
- そもそもなぜ転職したいか
面談は、転職エージェントとあなたが初めて直接会って話すタイミングです。
ここでいかに自分の希望と状況、転職をしたい理由を正しく伝えられるかで、あなたに適した企業が見つかるかが決まってきます。
客観的な評価を得られる貴重な機会でもあるので、思い切って色々話してみましょう。
また、些細なことでも疑問点があれば聞くべきです。
転職エージェントのマイページの使い方、エージェントからの紹介の頻度、面談時点でサイトに掲載されている求人案件に自分は応募可能なのか?
……など、オンライン登録段階で疑問に思った点などは、遠慮せずに面談で質問して回答をもらうようにしましょう。
自分の納得度が高まるだけでなく、担当のアドバイザーがより深くあなたを知ることにつながって、あなたによりマッチする企業と出会えるかもしれません。
実際に転職エージェントを利用した人の声
転職活動において、いきなり転職エージェントに登録するのは多いに「アリ」です。
まずは、自分のスキル、経験年数が転職市場でどのようなポジションにあるかがわかります。
私の場合は、いかに自分が「井の中の蛙」かを明確に認識させられました。
自分の価値を知ることは大切です。@takapon_jp— setologger (@rot09929929) 2019年10月24日
時短ワーママ向けの転職エージェントwithworkに登録してみた感想。
良いなと思ったポイント
✔︎ 電話面談難しいと言ったらLINEでやりとりしてくれた
✔︎ レスポンス鬼早い
✔︎ 今すぐには転職しないと伝えたけど、快く情報提供してくれたいつか検討するときにはまたコンタクトしたいと思った◎ https://t.co/50T1lTPjXE
— らっこママ@時短+管理職 (@rakko_mom) 2019年10月24日
【続報】
転職エージェント8社に一気に
登録して…時間に余裕があっても、
8社同時進行は難しいです電話面談、進捗電話、書類対応、
企業検討…がそれぞれバラバラに
毎日やってきます。なので、結果的には電話面談や
提案頂く案件のマッチ度合いに
よって2社程に絞った方が
やりやすいです。— みほラボ@女性の働き方研究所 (@miho_labo) 2019年10月23日
転職活動において、相談できる転職のプロがいることは精神的にも安心できます。
さらに、転職エージェントに登録することで自分の市場価値を知ることができるというメリットもあります。
STEP②面接までの流れ、勝負の2か月!
面談も終わり、転職エージェントはあなたにマッチした求人を紹介してきます。
「応募してみたいと思う仕事ではない案件ばかりが流れてくる」など、ここでどうもしっくりこないと感じるのであれば、転職エージェントにあなたのことがまだ伝わっていないということです。
面談で伝え忘れた条件・思いがないか、自分の中でそれらがしっかり固まっているか、確認してみましょう。
例えば、「何件か求人情報が流れてくるようになったけど、興味を持てる案件があまりない」と感じた場合には、エージェントにもう一度短い面談や電話相談をしてもらうよう依頼してみましょう。
この面談は、その時点で一度自分が希望している案件や経験、スキルなどについて、エージェントに伝わっているかを確認するためのものです。
その際は、「前回の面談のときに伝えた希望の内容に補足したい」などの目的を伝え、求人情報を自分に流してくれていることへの感謝を伝えることを忘れないようにしましょう。
言いたい気持ちは分かりますが、希望の案件が流れてこないことに否定的なコメントをすることは避けましょう。
そうすることで、エージェントとの良い関係を保つことができます。
なお、求人紹介から準備完了までの流れは約2か月が目安です。
求人紹介
先程も述べましたが、面談の内容をもとに、転職エージェントがあなたにマッチした求人を提案してくれます。
応募するかどうかは、提案から1週間のうちに連絡しましょう。
転職エージェントに在籍するコンサルタントは、転職への前向きな意欲が感じられ、エージェントに対しても好意的に対応する人ほど親身になって応援したいと考えています。
今後の関係のためにも、エージェントへの連絡は早めにしましょう。





ワンポイントアドバイス!
日本人が陥りやすいのが、興味がない案件だが無下に断るのはエージェトに申し訳ないと思ってしまい、なかなか断れないケースです。
興味がない案件ばかりが送られてきていることを伝えずにおくと、自分の希望に合う案件を効率的に検討できるというエージェントの利用上のメリットがどんどん減ってしまいます。
興味のない案件の紹介が続き始めたら、遠慮せずにはっきり断るようにしましょう。
断る際は、断る理由を明確に伝えると、その後に提案される求人の精度が上がります。
できれば応募する求人についても、興味がある部分を伝えるようにするとより効果的です。
書類添削
応募する求人が決まったら、応募する企業の募集要項に合わせて履歴書と職務経歴書を編集しましょう。
特に、職務経歴書の自己PRや志望動機、どの職歴や経験に焦点を当てて編集するのが効果的かについては、エージェントにアドバイスをもらいましょう。
転職エージェントは、求人の募集背景や選考基準など、社外には開示されていない組織の内情的な情報を持っていることも多く、スキルや経験を示すどんな情報・キーワードに反応するか、というポイントを知っています。
彼らのアドバイスや添削を参考にしながら、自分のアピールポイントを詰めていきましょう。
場合によっては、添削をしてくれるエージェントもいますので、遠慮せずに相談してみましょう。
書類の準備が整ったら、転職エージェントに託しましょう。推薦状とともに企業へ送ってくれます。
推薦状とは、転職エージェントがあなたのことを客観的に分析した結果と、それらの理由で推薦しますという記載のある文書です。
推薦状の内容を踏まえて面接に臨むと、矛盾などのない受け答えができます。
客観的にどう見られているかの参考にもなるので、推薦状はぜひ見せてもらいましょう。
書類選考の結果は、即日~1週間程度で届きます。
転職に向けて、書類の書き方を学ぼう
選考において、あなたの「第一印象」を形作るのが、履歴書や職務経歴書。
こちらの記事では、これらの書類の書き方について、イチから丁寧にお伝えしています。
転職を考えたなら、こちらもぜひチェックしてくださいね。
面接対策
面接の日程調整なども、転職エージェントが代行してくれます。
あなたがここで実際にやることは、空いている日時を転職エージェントに共有することと、面接対策です。
先ほども書きましたが、転職エージェントは社外には開示されていない情報を知っています。
面接担当者の人柄や、選考で重要視している点はどのようなところか、過去に応募した人がいる場合はその結果からうかがえる社内事情について……など、転職エージェントの持つ有益な情報をもとに対策していきましょう。
実戦形式の模擬面接も行ってくれます。
フィードバックを生かし、本番に向けて慣れておくことができるのも、転職エージェントを使う利点の1つです。
STEP③面接・内定
応募先が決まったら、書類選考を経て面接が行われます。
転職エージェントと準備を重ねてきたあなたなら自信をもって取り組めるはずです。
エージェントは面接日程の調整をしてくれるので、あなたは面接の準備だけに集中できます。
転職エージェント利用のメリットとして、本番の面接のあと、面接官があなたをどう評価したのか、というフィードバックをエージェント経由でもらえるという点があります。
面接を終えたら担当のキャリアコンサルタントに確認し、次の面接に向けて改善していきましょう。
キャリアの海編集部は、転職を考えるすべての人に向けて、成功へ導く面接対策を解説しています。
STEP④内定後
無事内定が決まった後も、転職活動は終わりではありません。
現在の勤務先への退職手続きや、職場での業務の引継ぎなど、事務処理をこなしながらの条件交渉や入社日の調整などをするのは手間がかかりますが、ここでも転職エージェントは様々な形で協力してくれます。
転職エージェントがアシストしてくれる内容の例は、以下のとおりです。
- 退社日、入社日の調整
- 年収や労働条件の交渉
- それらに係る相談、アドバイス
退職・入社
契約条件も整い、あとは退職と入社です。
入社日に関しては、内定承諾から3か月以内に指定されることが多いです。
退職の手続きを進め、スムーズに転職できるよう対策しましょう。
転職エージェントは退職手続きについても協力してくれます。
不慣れなまま退職手続きを進めてしまい、退職予定日がずれ込むことに…などとなってしまうと、最悪の場合は内定取り消しもありえます。
転職のプロフェッショナルである転職エージェントとの相談は不可欠であるといえます。
退職したい日の遅くとも1か月前までには、直属の上司に退職の旨を伝えるのがいいでしょう。





ワンポイントアドバイス!
有給休暇の消化も逆算して、後任に業務を引き継げるスケジュールを立てていくとスムーズです。
また、退社日と入社日は一日も空けないことをお勧めします。保険、年金、税金の更新手続きが楽だからです。
こちらの記事も参考にしてくださいね。
内定後もやることはたくさん!
内定を獲得したとしても、現職でやらなければならないことがたくさんあります。
有給消化や引き継ぎなどがそれにあたりますね。
以下の記事では、有給消化・引き続きについて詳しく解説しています。
併せてチェックしましょう。
転職エージェント利用の流れにおける注意点
転職という一大イベントにおいて、登録する前や、利用中につい忘れがちなことがいくつかあります。
後悔しない転職にするためにも、しっかり復習しておきましょう。
転職エージェント利用における注意点
- そもそもなぜ転職したいのか再認識
- 期間について見据える
- 複数登録でベストな相方を見極めて
- 自分の理想に徹底的にこだわるべし
①そもそもなぜ転職したいのか再認識
「本当にやりたいことと今の仕事は違うと感じた」「周りの人間とそりが合わなかった」など、様々な思いでこの記事にたどりついておられると思います。
そもそもなぜ転職したいのかを時折立ち止まって考えることは重要です。
気が付いたら転職することが目的になってしまっていませんか?
ゴールの見えている転職はおのずとやるべきことが決まってきます。
- 転職することが目的になっていないか
- 一番大事にしたいポイントを妥協していないか
- 大事にしたいことはエージェントにしっかり伝わっているか
この3つについて、一度立ち止まって考えてみるのがおすすめですよ。
②期間について見据える
転職エージェント側が目安として設定しているのは。おおよそ3か月です。
実際に動き始めるタイミングは早ければ早いほど、あなたにとってもエージェントにとっても企業にとっても良いです。
あなたのやる気が素早い行動としてエージェントに伝われば、推薦状という形で評価されるでしょうし、数多い募集から選ぶことになる企業にとっては、先に来た人を取るはずです。
特に新卒とは違い、タイミングが自由な転職市場ではスピード勝負な面は確実にあります。
企業が募集をかけるタイミングから逆算して動き出しましょう。
転職活動を成功させるためには、「転職準備」「書類作成・応募・面接」「入社準備(退職準備)」の3つのフェーズを3ヶ月〜6ヶ月の間に行うようスケジュールを組むことが大切です。
③複数登録でベストな相方を見極めて
文中にも少し書きましたが、転職エージェントは複数登録がおすすめです。
大手と中小含めて2~3社のエージェントに複数登録し、実際に会ってみたうえで、自分に合ったエージェントを見つけて、自分が納得できる転職活動にしましょう。
恐ろしい話ですが、転職エージェントの中には、ノルマクリアのためにブラック企業に内定させようとしてくる可能性があるところも一定数います。
少しでも怪しいなと思ったら担当を変えてもらうのも手です。
④自分の理想に徹底的にこだわるべし
転職エージェントは様々なことを代行してくれる素晴らしいサービスです。
ですが、裏を返せば自分が介入することは書類と面接のみくらいということになります。
希望がある場合は、我慢せずにしっかりと転職エージェントに伝えましょう。
納得のいく企業に内定することが双方のゴールなので、転職エージェントも協力してくれるはずです。
まずは転職エージェントに登録してみよう
転職エージェントを利用する際の流れをしっかり理解することはできましたか?
転職期間を見据えた上で、賢く転職活動を行いましょう!
最後に、キャリアの海編集部がおすすめする転職エージェントを紹介しておきます。
おすすめ①リクルートエージェント
こんな人におすすめ!
・業界トップの求人数から転職先を選びたい人
リクルートエージェントは、転職エージェントの最大手として知られています。
保有する求人数は約320,000件(2019年12月時点)で業界トップ。
たくさんの選択肢から、求人を選びたい人はまずこちらから登録するのがおすすめですよ。
おすすめ②マイナビエージェント
こんな人におすすめ!
・20代に最も信頼される転職エージェントにサポートを依頼したい人
マイナビエージェントは、登録者全体の約6割が25歳~35歳の若手社会人であり、20代が最も信頼する転職エージェントです。
求人数はリクルートエージェントほど多くはありません。
しかし、同世代から信頼される転職エージェントを使いたい人にとってはぜひ登録しておきたいですね。
おすすめ③dodaエージェントサービス
こんな人におすすめ!
・便利なツールで、賢く転職活動を進めたい人
・スピード転職を狙いたい人
dodaエージェントサービスは、「年収査定」「レジュメビルダー」など、いくつもの便利なツールを展開している転職エージェントです。
便利なツールを駆使して、賢く転職活動を進めたい人や、スピード転職を実現したい人にはおすすめの転職エージェントです。(編集部メンバーも1ヶ月で転職に成功しました!)
おすすめ④type転職エージェント
こんな人におすすめ!
・関東圏に集中して転職活動を進めたい人
・IT/エンジニアで転職を狙いたい人
type転職エージェントは、一都三県に特化した転職エージェントです。
関東圏に集中して転職活動を進めたい人はもちろん、IT/エンジニア系に強いので、そこを中心に転職活動を進める人にもおすすめですよ。
おすすめ⑤BIZREACH(ビズリーチ)
こんな人におすすめ!
・ハイクラススカウトを狙いたい人
・本気で年収アップを狙いたい人
BIZREACH(ビズリーチ)は、ハイクラス求人を中心に扱う転職サービスです。
100,000件以上ある求人のうち、1/3以上が年収1,000万円以上となっています。
他とは違い有料プランも存在しますが、本気で年収アップしたい人には利用する価値アリです!
おすすめ⑥ウズキャリ
こんな人におすすめ!
・第二新卒・既卒から長く働ける企業に転職したい人
・転職活動をしながら、パソコンスキルなどを培いたい人
ウズキャリは、第二新卒・フリーター・既卒に特化した転職エージェントです。
他にも第二新卒向けのエージェントは多く存在しますが、その中でもサポートの手厚さが目を引きます。
20時間にもわたる手厚いサポートから、半年以内の離職率は5.5%に抑えられています。
コンサルタントとしっかり並走しつつ、長く働ける企業への転職を目指したい人におすすめですよ。