転職の失敗理由から学ぶ、転職成功6つの方法【2ch失敗談アリ】
「転職したいけど失敗したらどうしよう」「転職に失敗してすぐ退職することにならないかな?」
そう悩んでなかなか転職できない人は多いのではないでしょうか?
実際に転職会議の2016年の調査によると4人に1人が転職に失敗しており、前職に戻ることもできず途方に暮れています。
ではどうすれば転職を成功させることができるのでしょうか。
転職成功のためには、失敗してしまう人の共通項を取り上げて、それに対する対策法を考え実践することが一番です。
そこでこの記事では、ハーバード・ビジネス・スクール准教授のボリス・グロイスバーグと研究員のロビン・エブライハムズが発表した論文、「転職で失敗する5つの理由」から分かった5つの理由と合わせて2chの口コミをご紹介。
その5つの理由から導き出した6つの対策法も後半でご紹介していきます。
転職を成功させるためには、絶対に知っておきたいことの一つなので、ぜひ読んでみてください。
ハーバード大の論文から分かる「転職に失敗する5つの理由」
まず転職で失敗するそもそもの原因を見ていきましょう。
2010年、ハーバード・ビジネス・スクール准教授のボリス・グロイスバーグと研究員のロビン・エブライハムズは、以下を対象に、転職で失敗する理由に関する大規模な調査を行いました。
- 50業界以上のヘッドハンター400人
- 40か国のビジネスリーダー500人
- 多国籍企業の人事部長15人
その調査を元に発表した論文「転職で失敗する5つの理由」では、転職で失敗する人の共通項は、主に以下の5つであると分かりました。
- 下調べが不十分である
- 給与に釣られて転職する
- 「将来のため」でなく、「現状から逃げるため」に転職する
- 自分を過大評価する
- 目先のことしか考えていない
上記の5つは全体の調査結果の3分の2を占めていることから、ほとんどの方が同じ間違いを犯して転職に失敗していることが分かりました。
皆さんが同じ過ちを犯さないためにも、理由を1つずつ詳しく見ていきましょう。
理由①下調べが不十分である
ヘッドハンターによると、転職者は以下の4つの重要な下調べを怠っていることから、転職に失敗しているようです。
1つ目は、その企業や業界についての知識がほとんどないまま転職する方がとても多いです。
イメージだけで転職してしまい、現実とのギャップを受け入れられないことがあります。
2つ目は、その企業の経営状況や市場での立ち位置を理解していないことも多々あります。
その結果、経営難に陥っている企業に転職してしまい、責任を押し付けられてしまうなんてこともあるようです。
3つ目は、企業文化にあっているか考えずに転職してしまうパターンです。
個人主義の企業だと思ったら、実はチームワーク重視の企業で、やりたかった仕事の進め方ができないということがあったりします。
4つ目は求人情報を鵜呑みにしてしまうことです。
当然、企業側はいい人材を集めるために、良く見せる書き方を行います。そのため、そのすべてを鵜呑みせず、情報が正しいかどうか自分で調べて判断する必要があります。
2chから見る転職の失敗談
以下は、実際に下調べが不十分で転職に失敗した方の2chの体験談です。
14年勤めた中小を辞めて大手に転職した。 戻りたい。大手に夢を見すぎてた。 中小でもそれなりに給料貰えて、居心地良かったのに。 大手なら将来安定なんて甘い考えで転職して後悔してる。
理由②給与に釣られて転職する
あるヘッドハンターによると、転職活動において、最初の段階では「収入」は4番目か5番目ぐらいの優先度ですが、最終的に転職先を決める段階になると優先度が1番になりがちだそうです。
お金に釣られて転職すると「給与は前職よりいいが、結局前の会社より勤務時間が長く、時給換算したら前の方がいい給与だった」なんてことになることもあります。
良い給与を提示されるとついつい本質を忘れがちになりますが、転職を成功させるためにも「収入」の優先度は1番に考えないにする必要があります。
2chから見る転職の失敗談
以下は、実際にお金に釣られて失敗した方の2chの体験談です。
俺も今の社長に520→900って引き上げて貰ったけど
全く追いついてなくてさ
正直前の職場に戻りたい もしくは閑職にして貰いたい
給料下げて貰ってオッケーだから
もうやっていく事に限界を感じていて転職活動中よ。激しく転職を後悔している
理由③「将来のため」でなく、「現状から逃げるため」に転職する
自分の仕事に嫌気がさし、とにかく辞めたいという気持ちだけが先行してしまう場合です。
今後のキャリアよりも、とにかく転職したいという思いが勝ると正しい企業を選ぶことができなくなり、転職に失敗しやすくなってしまいます。
2chから見る転職の失敗談
以下は、実際に「将来のため」でなく、「現状から逃げるため」に転職して失敗した方の2chの体験談です。
理由④自分を過大評価する
転職者の中には、実際よりも企業に貢献していると勘違いし、組織の力を甘く見ている人が多いと、あるヘッドハンターは話しています。
自分の市場価値を正しく認識しておらず、問題は自分自身にあるのにも関わらず、企業に責任を押し付けたりします。
自己評価が甘いと、結局転職先でも同じ苦労をするため、転職に失敗してしまうことになります。
2chから見る転職の失敗談
以下は、実際に自分を過大評価して転職して失敗した方の2chの体験談です。
自分の実力もわきまえずにレベルが低いと馬鹿にしていた最初の会社に戻りたい。右の耳に入ってきた情報がそのまま左の耳から抜けていく。それならば全ての内容をメモしようとするが、いつのまにか意識が飛んでいて結局重要なことがメモ出来ていない。上司からは努力が足りないと毎日説教され、周囲からは仕事が出来ないダメ人間のレッテルを貼られる。
理由⑤目先のことしか考えていない
短期的な思考は、上記の4つを助長することになります。
例えば「自分を過大評価」して、現状よりも高い評価をもらえるはずだと感じ転職することを決めます。
そして企業の下調べを怠り、お金に釣られて転職したり、将来のためでなく、現状から逃げるために転職したりすることを決めます。
これらは全て目の前の情報だけで動く「短期的な思考」によって行われています。
多くのヘッドハンターは、これが転職失敗へと導いていると話しています。
2chから見る転職の失敗談
以下は、実際に目先のことしか考えず転職して失敗した方の2chの体験談です。
もちろん不満があったから辞めたんだけど今にして思えば許容できる範囲だったって思える。なにより職場の人と談笑しながら残業していた思い出が今の職場で働いているときに、フラッシュバックみたいに思いだすのがつらいわ。過去の自分が傲慢すぎた。
転職失敗しないためにするべき6つの方法
上記の5つの失敗をしないために、あなたがするべき6つの方法をご紹介していきます。
方法①自分がやりたいことを書き出してみる
逃げの転職にならないように、まず自分が人生で叶えたいことを100個書き出してみましょう。仕事面だけでなく、プライベート面も含め、常識にとらわれずに書いてみてください。その後、今働いている環境で、それが叶えられるかチェックしていきます。叶えられるようであれば、ひとまず現職で頑張るべきですし、叶えられないようであれば転職を考えてもいいと思います。書き出すときに使えるワークシートを無料配布しているので、良かったら利用してみてください。
方法②企業や業界についてしっかりリサーチする
下調べ不足でイメージと現実にギャップを生まないよう、しっかりと企業や業界についてリサーチしましょう。企業のホームページを読んだり、以下の2つのサイトを使ったりすることで情報を得ることをおすすめします。
<企業の口コミを見たい方>
<業界動向を見たい方>
方法③転職ではなく複数の収入源を持ってみる
「もう金銭面的に生活が厳しいから転職しよう」ではなく、まずは副業を始めることで複数の収入減を持ってみるのも1つです。
現職を続けながら、お金を稼ぐ方法はたくさんあります。
僕も外資系ホテルで働いていた時は、副業としてホームページ制作の仕事をしていました。
今の職場で学べることがたくさんあるのに、お金だけという理由で辞めてしまうのは非常にもったいないです。
まずは副業から始めて、収入源を複数持って安定させてみましょう。
方法④なぜ今の会社で働いているのか振り返って考えてみる
日々の業務に追われていると、今の会社に入社した理由を忘れがちになります。
「短期的な思考」でお金に釣られたり、現状から逃げ出す転職をしたりしないようにするためにも、なぜこの会社に入って、何をしたかったのか考えてみましょう。
そうすることで、本当に転職するべきかどうか冷静な判断を下すことができます。
方法⑤何かしらの結果を出すまで頑張ってみる
転職するうえで、自分の経歴は一番重要な要素になります。
自信を持って言える経験・強みがない状態だと、企業側からすると未経験の人を採用するのと同じで、なかなか採用されません。
「胸を張って言える実績なんて無いような気がする……」という方も、安心してください。
20代前半などの比較的若い時期であれば、あなたに経験や実績が不足していても「やる気」を重視して採用を決めてくれる企業が多いです。
もちろん、経験や実績があるのであれば、それは転職で評価されるポイントになるので、現職で実績を出せるまでひとまず頑張ってみる……というのも選択肢のひとつです。
方法⑥転職エージェントに登録してプロのアドバイスをもらう
転職を成功させるにはプロのサポートを受けるのが一番です。
キャリアカウンセリングや、履歴書添削、面接対策や企業への給与交渉など、転職において重要なことをすべて無料でサポートしてくれます。
客観的なアドバイスをもらうことができるので、自分を過大評価することを防ぐこともできまよ。
転職のプロに相談してみる?
転職に失敗した事例や、転職失敗を防ぐ6つの方法を紹介してきました。
キャリアの海は、転職を考えるすべての人に向けて、おすすめの転職エージェントを紹介しています。
以下の記事から、あなたに合った転職エージェントを見つけ、転職のプロに相談してみましょう。

監修者によるコメント
転職を失敗しないようにするために大切なのは、この記事でも触れているように「すでにある失敗例からしっかり学び、自分の例に生かす」ということが何より重要です。
焦らずじっくり自分の進むべき道をイメージし、「転職してよかった」と言えるように行動していきましょう。