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ホテルからフリーランスを経て、IT企業に転職するまで②

転職体験記 2019.04.22

新卒1年目で退職・転職するのはいけないことなのか

そんなことに縛られない方がいいと思う。でも、フリーランスも甘くはない。

そんな話です。(転職体験記第一回はこちら

新卒1年目で退職するのはいけないことなのか?

結論から言います、そんなことないです。新卒入社して8か月目くらいの時に、仕事を辞めると話すと、周囲からは

 

「まだ1年も経っていないし、今辞めるのはもったいない」

「せめて3年は続けた方がいいんじゃない?」

などと言われた。

 

あえて言おう些細な問題であると。

 

もちろん、「やりたいことをやったほうがいい、応援しているよ」と言ってくれた同僚や、

スムーズに退職できるようアドバイスしてくれ、シフトを調整してくれた上司など、事業を始めることを全面的に応援してくれる人もいた。

 

しかし、社会では

「3年目までは続けないと使い物にならない」や

「1年目で辞めるなんてありえない」

という根強い声がある。

 

だが3年働いたからといって、それが本当に正しいのだろうか?

 

一番問題なのは、「何かやりたいことと違うから」などという漠然な理由で退職してしまうことで、期間ではない。

次の目標に向かうために、ポジティブな理由をもって退職するのであれば何の問題もないように感じる

 

実際、僕が8カ月で退職したにも関わらず、こうやって再就職できているのが何よりの証拠だ。

 

話を戻すと、僕の思いはホームページ事業の方に

完全に傾いており、ホテル業界に未練はなかった。

 

どっちつかずにしたくない。

 

自分の未来をホームページ制作に懸けてみたいという強い思いから、周りから何を言われても自分の気持ちは揺らぐことはなかった。

睡眠時間をほとんど取れず、体がすでに限界を迎えていたというのもある。

そして、部長に退職願を持って向かった。

退職願の写真

オフィスに入ると、部長は少し戸惑っているようだった。

単刀直入に、翌月で退職したい旨を伝えると、「12月は繁忙期で、人手が足りないからもう少し働いてほしい」と頼み込まれた。

もうすでに次の仕事が決まっているから働けないことを伝えると「それなら仕方ない。次の職場でも頑張って」と退職することを了承してくれた。「また戻ってきたいときはいつでも戻っておいで」とも言ってくれた。有休も全て消化させてもらえ、とても良い形で退職させてもらった。上司に感謝の気持ちしかない。

 

意気揚々と退職願を出したが、不安な気持ちが一気に押し寄せてきた。そこまで深く考えていなかったが、「自分の力でちゃんと稼いでいけるだろうか?」というお金の心配で頭がいっぱいだった。新卒入社1年目…8カ月で、退職だったのでもちろん退職金もなかった。手元には数カ月分の生活費しかなかった。

ただ、多くの人たちの後押しを無駄にしないためにも「とにかくやれるだけやってみよう」と腹をくくり、退職した。

 

今思えば、勢いで退職した部分がかなりあるが、あの時の決断は今振り返っても良かったと思う。どっちつかずの状態で仕事をすると、それだけ得られるものが減ってしまう上に、疲れがたまり、モチベーションも下がってしまう。

自分で決めた道を進めば、反省をすることはあっても、後悔はすることはない。自分の思いに従って行動することは大切。今でもそう思う。

フリーランスも甘くない

ホテルを退職し、フリーランスとしての活動を始めたが、想像以上にハードだった。

 

フリーランスも甘くはない。

 

どのタイミングで仕事が受注できるかがわからず、収益が不安定でバイトもしている時間もなかった。「来月は仕事が来ず、お金がないかもしれない」という恐怖感と毎日戦いながら、1日中家にこもってコードとにらめっこ。

人に会うことも少なくなり、段々と自分が自分でなくなるような感覚だった。

外に出たかったが、収益が安定しないので外出してお金を使うことを避けていたが、貯金はみるみる減っていき、食費ですら徹底的に削るようになった。

おかずは毎日一品だけ。

 

唯一のごちそうは牛丼の並盛に、家でご飯を3号炊いて食べることだった。

 

何より辛かったのは、これから事業をどうしていくべきか就寝時に考えこんでしまい、眠れずに朝を迎えてしまうみたいなことが多々あったことだった。いわゆる不眠症になってしまったのだった。意気揚々と個人事業主になったが、最悪な出だしだった。

 

その後、単発契約だったホームページの案件を長期契約にするようにしたり、ショッピングサイトを制作し、経営のサポート役になり、売上金の一部を毎月もらったりするなど、事業の幅を広げることで安定的な収益を得ることができるようになった。

牛丼をおかずに白米を食べるという生活からは解放されたが、自分の能力が頭打ちになってしまっている感覚を覚えるようになった。将来の自分を想像したときに、上手くいっている自分が全くイメージできず、「このままじゃダメだ、もっと勉強しなくては」と感じていた。

独学ももちろん考えてみた。ただそうすると自己流になり、正しいやり方が分からなくなる。

結果的に自分のスキルに自信を持つことが出来なくなるということをホームページ制作から学んでいた。そんなことから、会社で正しいやり方を学びながら、色んな人から刺激を受けることに魅力を感じた。

そして、再び会社員になることを決意した。会社は勉強の場じゃないという批判もあるとは思うが、この時の自分は技術を学びたいと一心だった。

「お金をもらいながら自分の能力も伸ばしていける会社員って最高じゃん」と考えが変わっていった。

「自由=最高の人生」ではない

ネットでは、

「仕事は豊富にある今は誰もがフリーランスになれる時代だ!」

「フリーランスになって会社から解放されよう」

みたいな夢物語ばかり発信されているように思う。フリーランスの方がブログとかSNSで発信している情報の方が多いからだろうが、そんなプラスのことばかりではない。

自由がゆえに、自分がどうやって稼いでいくか日々考えないといけない。

パソコンの写真

上手くいっているときはいいが、稼げないときは夜眠らずに仕事することは日常茶飯事。生きていくため、稼ぐことだけに集中してしまい、本当に自分がやりたかったことを見失ってしまうことすらある。

 

好きなことだけして成功している人はほんの少数で、そんな人達も日々悩んでいるのだ。

 

「自由=最高の人生」というのは大きな間違いだということを知ってもらいたい。もちろんフリーランスとして稼ぐことができ、会社から解放されるというのは素晴らしい話です。しかし、僕のように失敗した人間もいる。そこをぜひ知ってほしい。

そんなこんなで、僕はフリーランスから再び就職することに決め、転職活動をすることにした。

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